泣きわめくユカちゃん。

 

 

たかる野次馬をよそに、偶然その場に居合わせた一人の友達がユカちゃんの家まで走っていった。

 

家の前に到着すると、大声で叫んだ。

 

「ユカちゃんのお父さん！ユカちゃんが大変なの！早く来て！」

 

突然のことにびっくりして、外に駆け出すムサシ。

 

事情を聞き、現場まで車を走らせた。

 

 

到着すると、壊れたボロットの前で泣き叫ぶユカちゃんがいた。

 

「大丈夫か！？ケガはないか！？」

「ボロットが助けてくれたの！ねえ、お願いだからボロットを直してあげて！」

 

 

ムサシはすぐさまボロットを荷台に乗せ、家まで車を走らせた。

 

第十話へ続く